見終わって、この邦画、すごいなあと思った。
あえて掻い摘むと風俗、性的マイノリティ、沖縄問題というお腹が膨らむような舞台の中で、独立した結末を迎える３つのエピソードが語られて。また、そこにおいて
理解できる人にしか理解できないという人間関係や、そういうことになった男はなんとかなるけど、女はそうは見られないという社会や、泣いたって叫んだってどうにもならない現実や、３つのエピソードの中で重なる要素が1人の殺人犯とともにあぶり出される。
１つの事件をめぐる別々の物語として、３つの繋がり方や離れ方の塩梅に絶妙な興奮を得た。
とりあえずストーリーは良い。
そして、プロット、演出はもっと良い。役者はもっともっと良い。
単純な建物の出来上がり方としてすごく好きな作品。
人を信じることうんぬんとかに関してこの映画から心動かされたものはあんまりないかもやけど。って感じです。
