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ディオールと私のSAtone52484のレビュー・感想・評価

ディオールと私(2014年製作の映画)
4.0
ちょうど「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展に行ったので、再鑑賞。



マリア・グラツィア・キウリのフェミニンでロマンチックな雰囲気も好きだが、(この作品で扱われている)ラフ・シモンズのモダンな感じもいいよね。
他のラグジュアリーブランドと違い、アトリエに多くの職人を抱えるディオール。
この職人達が本当に素晴らしい。

途中、オートクチュールは顧客がいないと利益が確保できない、だから顧客が最優先、というような話が出るが、先日鑑賞した『ミセス・ハリス、パリへ行く』でもそうだったなぁ、と感心。
そしてディオールDNAの確固たる存在感ーーー「フェミニン」「シルエット」そして、代々受け継がれる「伝統」。
だからこそ、クリエイティブ・ディレクターとは言え、自由にできない、その葛藤が伝わってきます。

そして、ラフ・シモンズの政治力(LVMH CEOのアルノー氏のご機嫌を常に気にしてた笑)もリアリティあるよね。
ただただクリエイティブなだけでは生き残れない、その緊迫感も伝わってきます。
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