男はくらいよ監督さそり

独裁者と小さな孫の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)
3.8
心温まる映画かと思ったらその正反対のシビアで救いの無い話だった。なんとなくライフイズビューティフル(嫌いです)みたいな映画をイメージしていたら、独裁者がクーデターで逃亡者になりどん底に堕ちて初めて国民と自分の姿を知る。それが非道の限りを尽くした老大統領と純粋な孫の視点というのが対比として面白い。テロで拷問を受けた政治犯と大統領が向き合い始めて本当の大統領になったシーンが感動的だ。孫の少年は本当に可愛く、老大統領や政治犯、民衆を含めた役者が皆リアルで素晴らしい。