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サーカスのVisorRobotのレビュー・感想・評価

サーカス(1928年製作の映画)
4.8
一番面白かった。深み、ストーリー性以外のすべてがある。
完成度でいえば『独裁者』だが、何がチャップリン作品で一番好きかと問われれば『サーカス』だといってやろう。その方が通に見える。

今じっくりと検証するとアラは多い。
チャップリンが結果的に人の金を使っちゃった件はどうなるんだと思うし、ヒロインの娘は何にも活躍せず、レクサーはなんかわからんけど一回バックレたくせにちゃっかり戻ってきている。

しかし、そんな整合性やストーリーの流れ、深みみたいなものを超越した暴力的な面白さを求めて昔のドタバタ喜劇を俺は見るのだ。ライオンの檻に閉じ込められ、暴れ馬に追い回され、タイトロープの上で猿にまたがられ、自転車で急下降。観客席に飛び込み、何が何だかわからんが人気者。

また、鏡の部屋でのドタバタや幽体離脱ショットなど映像的な実験性も高い。

元気を出したい時はサーカスを見よう。
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