おにぎり

特捜部Q 檻の中の女のおにぎりのレビュー・感想・評価

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)
3.8
渋い大人のオープンミステリー。
北欧らしい静かな雰囲気でストーリーが進んで行く。職人気質とでも言おうか、執念にも似た刑事魂が一本貫かれ、深い人間模様がミステリーに練りこまれて描かれている。
熟練した刑事は、職業で有りながら、人間の性や弱さを知る達人でもある。この作品は加害者被害者双方向の事情が、どちらかに傾くことなく描かれている上質の刑事ものだ。
解ったからと言ってどうする事も出来ない事件の哀しさは、熟成されたワインの渋さがいつまでも舌の上に残っているような、何とも言えない心地になる。
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