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ビューティー・インサイドのchakoのレビュー・感想・評価

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
4.0
私の中で韓国映画のラブストーリーというと、初恋を思い出すようなピュアで綺麗なイメージなのですが、斬新な設定が新鮮でこれまた新しいものを観た気がしました。

毎朝目覚める度に心以外の姿が変わってしまう主人公と彼が恋した女性とのファンタジーラブストーリー。

ある時は白髪のお婆さんになったり、
またある時は薄毛の中年おじさんになったり、
またまたある時はイケメンくんになったり・・・

その主人公を総勢123人の俳優達が演じているというのがまた面白くて、今日はイケてる!って時にはト・ジハンやパク・ソジュンだったり、イ・ジヌクさんが良いとこ取りなのもなんかニクイ(笑)

でも、大切なのは見た目ではなく中身
姿形は変わっても全て同じ彼なのだから
変わりゆく彼を受け止めようと、いくら頭で理解しようとしても気持ちがついていかない
人混みの中でもいつも彼は自分を見つけて手を握ってくれるのに、彼を見つけられずにいる彼女の姿に切なくなってしまった。

それでも悩んで迷って苦しんでも、本当に大切な気持ちだけはブレずにいた彼女が最後に言った「毎日違う姿をしていたのは自分の方だった」というセリフが胸に響く。
自分の大切な人の姿が毎日変わっても、私は変わらずに愛せるだろうか・・・と考えてしまった。

切なく哀しくもなるけれど、終始柔らかな光に包まれるような映像に魅了される。
そして、ヒロインのハン・ヒョジュ
ハン・ヒョジュが美しいのは言わなくてももう分かってるけど、もう美しすぎてうっとり。いい仕事してますね、この監督♪(笑)
彼女が笑うと観ている私まで自然と笑みが溢れるし、彼女が哀しそうに涙を流すと私まで心が苦しくなってしまう。単純に自分の好きな女優さんというのもあるけれど、彼女あっての作品ではないかと思う程魅力的でした。

一つだけ、ちょっと楽しみにしていたパク・シネちゃんの登場が一瞬で終わってしまったのだけ残念(T_T)
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