タコさんウィンナー

はじまりへの旅のタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.5
自然サバイバルマッチョ思想家お父さんが妻の葬儀へ行くために家族と一緒に街へ出る…!
「ビックフィッシュ」「湯を沸かすほどの熱い愛」などに続く特殊葬儀モノ(?)の最新作!
もはや笑っていいのかわからないドン引きするコメディセンスとヤバ味の先にまさかのヒューマンドラマが待っているという不思議な映画でした…!

はっきり言って、予想の5倍くらいおもしろかったです!

ファーストシーンはシカ狩りからスタート。序盤はとにかくやばいファミリーのサバイバルライフを見せつけられて「この映画大丈夫か?」と思わされます(笑)
中盤では彼らが人里に下りてきて大暴れ。8歳児がセックスの意味をきいてきても超詳細に解説するお父さん、出会って早々プロポーズかます息子、権利章典について自分の意見を述べる幼女……どう暴れるかは劇場でお確かめください。
とにかく笑ってしまいました。一般的アメリカ人へのディスもギャグとしてひきたっててやばいです。(観ながら「よくこれアメリカで制作できたな…」って思ったほど!)

しかし爽快感のある中盤から一転。後半ではかなり王道なヒューマンドラマが展開されます。この映画のやばさがある秘密をカモフラージュしていて巧いなあと思いました。そしてクライマックス、とてもファンタスティックです(原題に便乗…!)

オシャレな衣装が印象的なアートムービーっぽいポスターからは想像できない、笑って泣けてぶっとんでるヒューマンドラマコメディでした!
みんなで楽器演奏するシーンとかもいいので、劇場で観るのおすすめです!