ぶちょおファンク

はじまりへの旅のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3.5 中盤★3.5 終盤★4

主人公ベン(V.モーテンセン)はかなり風変わりな子育てをしている。
一種の洗脳と言ってもいい。
最初は時代錯誤ではあるけどこれはこれで否定することでもない…
って観てて思うけど、
徐々にベンの思想や信念は高尚なものではなく
自分に都合のいいことだけを正当化しているのに違和感を覚えた。。。
スティーブでの娘に本の感想を訊くくだりでの
「あらすじではなく考察を述べよ」
あたりの考えはとても良かったけどね。

そこに“ベンの築いた楽園”の本当の姿(問題点)を
スバリ指摘したのが亡き妻レスリーの父。
ベンとの電話での対応は
(偏屈でヤな爺さんやなぁ〜…)
って思ってたけど、
この爺さんこそ『はだかの王様』に「あんた裸でっせ!」
っと言い放ち気づかせた素晴らしい人物!

爺さんに痛いところを突かれ、
そのあと少しいろいろあってベンは考える。。。
そして子どもらの前でこう吐露する…

「すべては悪気のない過ちだった…
やりすぎだった…俺が間違ってた…」

大人になると…自分の間違いを素直に認めるのは難しい。
しかし過ちを認め、新たなスタートを切るベンの行動は素晴らしかった!🥺

家族の想いはひとつ。
ただやり方が各々違うだけで。。。

そして…
“死”はおわりではなく
はじまりでもあったのにウルウル…😭😭😭😭😭

マイナス点としては終盤に祖父母の描写が一切なく、
そこもちゃんと丸く収まってる微笑ましいシーンも見せて欲しかったな。。。
まあ子どもらがアレするまえにそういう描写があるので
祖父母も許してる…ってことなんか。。。


2019年73本目