カッコいいですね、
王道アクションにして
王道のヒューマンドラマ。
ボクシングを通じて
繋がることのなかった
あらゆる人と人とを紡いでいきます。
中盤の試合のワンカットシーンは
いつ勝敗が決するかわからない、
雌雄がコロコロ変わるまさに息を飲む展開。
自身の出自が過ちでないと
思いながらも
YouTubeに映し出される
父の姿に自己を投影し、
周囲にひた隠しにしながらボクシングをする日々。
そこからロッキーと出会い、父とは異なる形ではあるものの、
同じく拳を重ねることで
己の存在が間違っていないことを証明しようとリングに上がる。
あのリングは
冷ややかで好奇な視線を送る世間との闘いの場でもある。
そして試合には負けたものの、世間との闘いに勝ち、
称賛の声と
出自を含めた彼の存在意義を獲得する。
おあつらえ向きな
真っ直ぐなストーリーですが、
シンプルに感動できる作品です。
