すー

ボーダーラインのすーのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.4
首のない遺体などが少し出てくるので残虐なのが苦手な方は覚悟してください。
それからWikipediaのストーリーは話の結末まで書かれてあるので見ないで映画を観ることを勧めます。
最初にsicarioの説明が入って、なんだ?と思うかもしれません。sicarioが原題だからです。意味は殺し屋です。

始まってすぐにこれは自分が好きそうな類の映画だと思ったんですけど、その通りでした。
だから言いたいことはたくさんあった筈なんですけど、公式サイトのプロダクションノートを読んだら満足してしまった…!私はパンフレットを購入していないのですが、より詳しく書いてあるのかなって思ったら購入したくなりました。なかなか面白い。

以下ただ言いたいこと。
アレハンドロ役のベニチオ・デル・トロとマット役のジョシュ・ブローリンがかっこいい。演技が上手いんだよな……。プロダクションノートにベニチオ・デル・トロの言葉が記載されていて、「ここは目で演じたい~」っていうのがあるんですけど、実際に完璧に演じてます。
それぞれ目が離せない。つい視線をもっていかれる。渋い男性が好きな女性にはたまらないだろうと思います。

エミリー・ブラントは善悪に葛藤して悩み苦しむ姿を表情や仕草だけで見せる場面が多いなか演じきっていました。ケイトを演じるには彼女しかいないのではと思うくらい個人的には適役でした。

映画の撮り方も、こういう見せ方があるのかと面白かったです。
車の移動シーンですら私はどきどきしました。後半の突入していくシーンではなるほど、こういう視点で見せてくれるのかと。最初から最後まで飽きなく観ることができた理由のひとつでもあると思いました。

ヨハン・ヨハンソンのこれからの映画音楽にも期待です。今後がますます楽しみになりました。

続編が決まったということで、今回がよかっただけに次も方向性がぶれずに上手くまとまることを願ってます。
すー

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