すー

ブルックリンのすーのレビュー・感想・評価

ブルックリン(2015年製作の映画)
4.2
久しぶりに映画館で観た映画がこの作品でよかった。
相も変わらず何の知識もなく鑑賞。そのため静かな話なのかなと勝手に予想していたら全く違った。

主人公の女性が進みたい道を選び進んでいく。
それを堅苦しく説明するのではなくて、極自然な流れで感じ取れるように丁寧に作られていると思った。
特に私がすきなのは登場人物たちの会話。テンポがよくて台詞も面白い。この話が重々しくならずに済んだのはこのユーモアのお陰ではないだろうか。楽しい場面でしっかりと笑わせるのって難しいから素直にすごい。それも爆笑じゃなくて微笑むような笑い。

それでいて楽しいだけじゃなくて悲しみや怒りも描いている。観客を置いていくような感じではなく、共感できないかもしれないけど、理解できるように作られている気がする。
それくらい私にとっては丁寧で自然だった。スカパーあたりで放送してたらつい観てしまえる気楽さで向き合える。観終わったあとのすっきりと温かい気持ちが心地よかった。
すー

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