SICARIO メキシコでは暗殺者を意味する言葉
劇場で観てきた余韻をそのまま引きずって一作目を見返した。
既に投稿済みでしたが、レビューの内容が気に入らなかったの再投稿ですw
続編「ソルジャーズデイ」と比べると作品としての趣きもストーリー演出もこっちの方が頭一個分突き抜けた完成度だと思う。
麻薬戦争の混沌とした終わりの見えない闇を今作ではCIAがカルテルに攻撃を仕掛け
カルテル間の抗争を引き起こす種を蒔く作戦と、アレハンドロの私的な復讐心が入り混じり互いの言い分も目指す方向も違うという誰を信じたらいいかわからない構図のストーリー展開で表現していた。
特に今作のストーリー展開で気に入っているのは終始蚊帳の外にいるエミリーブランドが中盤の酔った勢いでつい…を逆手に取ったアクシデントが襲いかかる事で、マットとアレハンドロの行動を摘発しようとしていた彼女を強引に現実から逃れられない当事者にされてしまうところ。
一度乗ったら降りることは許されない出口の見えないゲームに参加させれてしまうのが恐ろしい。
終始息苦しい雰囲気が堪らないクライムサスペンス映画です。
ドゥニ監督のキレキレの演出すごい。
ラストのタイトルの出し方が渋い！
監督の次回作にも期待してます。
