抹茶マラカス

ボーダーラインの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
3.4
戦場のシーンになると途端にあたかも自分も戦場にいるかのように錯覚させる音響やサーモカメラ・暗視カメラに兵士視点が非常に巧みで冒頭から不快感(誉めてる)満載だし、期待できそうだったのだが。
 結局は管理できる必要悪(でも巨悪)のために小悪党をぶっ殺す話に復讐が乗っかっただけの作戦だし、それに公然とCIAが相乗りしているだけなので個人的に胸糞悪くて嫌いな話だし、正義と悪の境界が云々といったあらすじに書いてることが大ウソだった。小さい町へいけ、ここは君の住むとこじゃねぇみたいなこと言われてるけどCIA存在する限り地球上全て狼の生息地みたいなもんじゃねぇかよ。
 救いはエミリー・ブラントが何もできないが強めとはいえ、何もしなかったこと。彼女が最後に撃たなかったことで連中と同じ側に立たなかったのは救いだった。
 あとは話はムカつくけど役者さんたちは完璧。ベニチオ・デル・トロのオーラも最恐だし、ジョシュ・ブローリンは完璧にサノス様級に強そう。