愛する家族の幸せのため、懸命に働いていたバーナムは、ある日、雇用先から突然のクビを言い渡されます。リスクを怖れぬチャレンジ精神を持つバーナムは、起死回生の一手として、変わり者ばかりを集めたショーを打ち出し、見事に大ヒットを収めますが、それでも厳しい批評家は彼をペテン師と書き下ろし、偏見を持つ一部の町民は変わり者たちを差別します。成功や名声に目がくらみ始めたバーナムはさらなる刺激を求めてショーの見世物を画策しますが、その先にはとんでもない波瀾万丈な運命が待ち受けていました。
ヒュー･ジャックマン主演、ショービジネスの先駆者である実在のP.T.バーナムの生き様を描いた、豪華絢爛でドラマチックなミュージカルエンターテイメント映画です。
とにもかくにも、ヒュー･ジャックマンを始めとするキャストの歌と踊り、存在感に終始圧倒されます。1時間45分という上映時間を感じさせない程の惹き込み具合で、どの歌も魂が揺さぶられます。また、劇中の演出も大変ダイナミックかつ情感たっぷりで、劇場での見応えを感じました。
ストーリーだけで言えば、バーナムのサクセスストーリーですが、主軸となるその物語に加え、それまで陽の当たらなかった変わり者たちが自分の居場所を見つけ出し、自分の存在を自分自身で認め、胸を張って生きていく様が非常に感動的です。観ている者に、困難に立ち向かう勇気と情熱、希望を与える作品でした。
ラ･ラ･ランドの音楽を手掛けた人が本作の音楽を担当しているということですが、ラ･ラ･ランドよりも断然こちらの方が好きです。映画を観た直後にサントラを購入しましたが、何度聴いても素敵な曲ばかりです。あと2回は劇場で観ることでしょう。(笑)
