【 10年後、本当にあなたの “好きなミュージカル映画ベスト” に入ってます?? 】
入ってないと思いますよ?
いやワタシ、ミュージカルって好きなんですよ。ミュージカル映画‥‥ がしかし。
この作品自体が、
『 エンターテイメントつったってビジネスなんだから、お金出させてナンボでショ?集客すれば文句ないでショ? こんな風に仕上げとけばとりあえず観てる間はテンション上がるでショ?』
とマーケティングリサーチされて作られた感が否めない。
ゆえ、観てる間は『オォ〜ッ‼︎ 』とテンション上がるのだけど、後には残らない。
異形の人たちがバーナムに対し『あなたは僕たちに居場所を与えてくれた』 って感謝しててもさ、いやいやバーナムはあなたたちを単なる “商売道具”としか扱ってなかったよね?
それで『ここが感動シーン!』と言わんばかりでも全くピンと来ない。
異形の人々の、虐げられた人々の心の叫びとかも伝わって来ない。
ミュージカルシーンの迫力とソレはまた別。
ミュージカルシーンの迫力がウリだとしても、映画が生のミュージカルと同じことやっても生の迫力には敵わない訳で。ミュージカル映画でやれる事をやって欲しかった。
少ないけどハッキリ書かれているアンチなレビューを読む度、そのひとことひとことに納得して自分だけではないんだ、と安心してしまう。
そして、あまりの予定調和ストーリーに驚き。
しかしここまで “劇場で観なきゃ意味ない” 仕上がりだと確かに劇場に行ってしまう訳で、とにかく商業的には色々と成功な訳です。
P・T・バーナムが商業的に成功したように。( あのラストの “家族サービス” の取って付けた感と言ったら!!(苦笑))
けど、幼少期の経緯を端的に描写・説明したり、作品全体も100 分程度にまとめた点はかなり評価。