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ネオン・デーモンのmareのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
4.5
ドライヴ、オンリーゴッドと観てきてついにこのネオンデーモン。ニコラス・W・レフンがどんな監督なのか見えてきた。前半と後半では別の映画なんじゃないかと思うくらいテイストが一変する。後半の怒涛の勢いで畳み掛けるようになぎ倒される。そして何より映像、光の使い方がとても美しい。どんな怪作で、頭が置いていかれようとこの光ひとつで永遠に観ていられそうな一種のトリップ体験。彼はオンリーゴッドでこそ真価を発揮しているが観やすさでいえば確実にこっち。ドライヴの疾走感とオンリーゴッドのマッドカルトな雰囲気がほどよく抽出されている。ファッションモデルの世界を描いているだけあって登場人物の一人一人がとても美しく釘付けになってしまう。デヴィッドリンチのマルホランドドライブに似た何かを感じる、というより明らかに意識している。
ニコラス・W・レフンは新時代のカルト映画アーティストだ。
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