真夜中

パプーシャの黒い瞳の真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

パプーシャの黒い瞳(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

全てシーン、全てのカットがまるで絵画のような美しさ。息をのむような映像の洪水に思わず息をのみ、生命力に溢れたジプシー(ロマ)の人々の生活や心躍る音楽の数々にも魅了されました。
映画館の暗闇とスクリーンに映し出されるモノクロームの映像が調和され、そこに自分自身が溶け込んでしまいそうになるような、とにかく素晴らしい映画体験でした。
パプーシャというジプシー詩人の半生を描いた伝記の体裁を取りつつ、時代に翻弄されたポーランドとジプシーの激動の歴史が描かれています。
「ジプシー」というと文明にとらわれず、音楽を奏でながら自由に生きる流浪の民という勝手なイメージが自分にはあったのですが、
相当にシビアが現実があった(ある)という事を思い知らされ、目から鱗が落ちる思いでした。
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