不死鳥の川

人生はローリングストーンの不死鳥の川のレビュー・感想・評価

人生はローリングストーン(2015年製作の映画)
3.6
実在の作家デヴィッド・フォスター・ウォレスと彼のファンでもあるローリングストーン誌の若手記者との5日間の旅路を追ったロードムービー。

2021年277本目。

最初は意気投合し楽しい密着取材になるかと思われた旅が、次第にウォレスの人格の核心に迫っていくうちに彼の陰の部分が顕在化し、一気に不穏な雰囲気になっていきます。想像していた明るく楽しいロードムービーではなく、1人の人物の深層に迫るからこそ成される2人の感情の吐露に見られる哲学的でさえある要素はこの作品を印象的なものにしています。ちょっとピリつき過ぎてロードムービーらしからぬ緊張感があるのは不思議な感覚でしたけど。

意外と考えさせられる作品で、余韻も深いです。
不死鳥の川

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