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「人生はローリングストーン」に投稿された感想・評価

きき

ききの感想・評価

3.0
『ザ・サークル』のジェームズ・ポンソルトが、作家デヴィッド・フォレスター・ウォレスと、彼のインタビューをした記者との交流を描いた実話を映画化。

ローリングストーン誌の若手記者リプスキー(ジェシー・アイゼンバーグ)は作家志望で、本も出版したが、まだ評価は硬い。
ある日、大きな賞を受賞した長編を書いた作家、ウォレス(ジェイソン・シーゲル)の特集記事を組むことにする。
難色を示す上司を説得し、ウォレスを尋ねることに。
偏屈な作家も多いので、警戒して訪問したリプスキーを、ウォレスは思いの外好意的だった。
二人は上辺の会話から、次第に深い話になっていき、互いの気持ちを吐露していく。
そこから見えたウォレスという男は一体どんな人物だったのか。

というお話。

実話ベースの伝記もの。
なので淡々としていて、内容もほぼ会話劇なので、好みは分かれそう。

でも、現代のSNSなんかで通ずる話な気がする。

ウォレスはどうしようもない孤独を持て余していて、リプスキーはどうしようもない嫉妬心を持て余している。
その描写が、まるで駆け引きのような会話に現れていて、心理描写が絶妙だったなぁ。
それは、主演二人の名演が光ったからだと思う◎

誰かを羨む、妬む気持ち、それは結局無い物ねだりなんだなって言うのが、この二人を観てよく分かる。
他人は自分が気付かない、なんてことない部分を羨むし、自分はきっとその反対。
なんとなく、そんなこと知ってるのに、突きつけられるような気がした。

ジェイソン・シーゲルがこういう演技をすると思わなくて大発見だった!
どうもコメディ色の強い俳優だと思ってたんだけどな。
そしてジェシー・アイゼンバーグの微妙な表情の変化、やっぱり好きだなぁ、と再確認!

最後の終わり方、これが実話なんて、と思う反面、とても実話らしい、とも思う。

記録 : 2020年302本目。
デイビッド・フォスター・ウォレスの日本語版書籍は日本国内でまったくリリースされない。その理由が、翻訳された数少ない彼の作品「髪の長い少女」で見受けられる、日本に住んでいる我々には到底馴染みのない名詞や比喩表現が多く引用されているからなのかどうかも私には分からない。しかしAmazonで買える「これは水です」という、彼が生前にケニオン大学で行ったスピーチをまとめた本を読むと、彼が生きている間に作家として何を描きたかったのかをぼんやりと想像することができる。
この映画はデイビッド・フォスター・ウォレスの翻訳本を望むコアなファンが、彼がどんな奴だったかを知る一つの機会であり、また
私たち日本人が彼の本を読めない現実に打ちひしがれる機会でもある。純粋で繊細な人ほど損をする、どうにもならない世の中の矛盾に立ち向かう人の優しさがこの世の中にはまだまだ足りないと感じた。
あと個人的に、ジェシーアイゼンバーグの気難しそうな役は毎回ハマってる気がする。
作家として注目され成功したデヴィッド・フォスター・ウォレスと、彼の真の姿を密着取材するローリングストーンズ誌記者の物語。

作家としてちやほやされ脚光を浴びることに快感を感じる人もいればストレスを感じる人もいる。
ウォレスは成功に喜びつつも、どちらかというと後者のようだった。

かつて鬱で苦しんだこと、それを救ったのが本や執筆活動だったこと、彼の作品は売りだそう有名になろうとして書かれたものじゃないんだろう。
脚光を浴びて自分を見失うのが恐ろしいと自覚しているだけ彼はまだよかったんじゃないかね。
作家だけでなく、著名人で似たようなことを言ってる人もいる。

自身の姿がさらされ、イメージを固定され、自分の意思とは関係ないところでどんどん大きくなっていく自分に戸惑う。これって脚光を浴びた人しかわからない感覚だが、想像はできる。本来の自分とのギャップが大きいほど戸惑うだろうね。

そんなちょっと心閉ざし気味の彼に密着取材をさせてもらうには相当こちらも誠意をもって心を開かなければならない。

記者役のジェシー・アイゼンバーグ、相変わらず早口でよく喋るが、その親しみやすい姿と熱意で気むずかしい作家との絆を築く。良い役だったな。

ラストシーンを見るにもしやデヴィッド・フォスター・ウォレスはその後…?と思ったらやはりそうだった。つらいけど、彼らが過ごした数日間は濃密な友情を築いたと思う。
THE1975のボーカルのマッティがこのデイビッドフォスターウォレスの作品に影響を受けてるらしく鑑賞。邦題がダサい上にチャラいしアイゼンバーグが出てるからコメディだろと思って見ると後悔します。

テーマの孤独に合った、静かで淡々とした大人な映画。主人公の背面からのショットが多い。仲違い後寝ているリプスキーに話しかけるセリフが凄く良い。ビルで火事が起きたときに火の中に包まれて死ぬのではなくビルから飛び降りる選択をする人たちがいる、という暗喩が、この映画の時代設定より後のことだけど911のテロのときに本当に起きたことだと最近知って衝撃を受けたのでリアルに感じた。最終的にウォレス自身が火に包まれるのではなくそこから飛び降りる選択をしてしまったのは残念だけど。

そして自分が鬱になってしまったのは脳の機能障害でもドラッグでも酒でもなく平均的なアメリカ人の物質主義的な人生に疲れてしまったから、とのことだが最後のオンボロの日本車を手放せず「友達」と呼ぶぐらいなので本当にそういう生き方をしていた人なんだなと思った。

テレビは自慰行為のような一瞬の快楽だけど読書は孤独を遮る、心に刻みたい。あのクソ長い本を人生の暇つぶしとしていつか読みたいな。
miumiu

miumiuの感想・評価

3.6
実話ベース。
ローリング・ストーン誌の記者が人気作家のデヴィッド・フォスター・ウォレスに5日間かけて密着取材。その回想録を映画化したもの。
(「ローリング・ストーン」は雑誌の名としてしか登場しない… から、本当に邦題が謎… センスなさすぎ…)


事件らしい事件はさほど起きない会話劇。
だけど、ともに物書きな2人の間に生まれる共感やすれ違いがリアルで、思った以上に見応えあった。

ジェシー・アイゼンバーグは30歳の記者役なのに、服装がカジュアルだからか大学生にしか見えなかった…苦笑
英語のタイトルと日本語のタイトルの違い
直訳タイプと意訳タイプがあるけどこの映画はどうなんだろう
こじらせ系の面倒くさい人のインタビュー映画です。なので、その人の言動に共感するところが無いと、けっこう辛いです。この作家のことは知らなかったし、共感するところも無かったので、ワイ的には辛かったです。
riekon

riekonの感想・評価

3.0
新刊を出した人気作家に📘
密着取材をする記者の何日間かの話📝
実話ベースなんですね😊
ふたりの距離感
知り合っていく内にうまれる
嫉妬や価値観の違い。
見え方も変わってきますね。
ふたりの会話シーンばかりですが
作家さんの話は聞いてしまう👂
飽きなかったですね。
1000ページ越えの本て
なかなか手が出ないですよね😅
ハードカバーで重いし💦
読むよと思わせ人気があるなんて
凄い作家さんだったんですね☺️
ひざ

ひざの感想・評価

4.5
ジェシー見たさで鑑賞しました🙂何かドタバタが起きるとかではなくて2人の会話がメインの映画。人生観や何気ない言葉にグッとくる場面がたくさんありました。邦題のダサさでスルーしてましたが、いざ観てみたら心にじんわり染みるいい作品だったなあと思います。
出会ったばかりの2人だからこその距離感というか、"友達"と"仕事の人"の間みたいな絶妙な関係性がこれまたよかった…
たこ

たこの感想・評価

1.0
普段あまり本を読まないので、このウォレスという作家の方のことは全く知らなかったです。社会的な成功が彼の孤独感を際立たせて、心に突き刺さっていたようでした。見てるととても偏屈そうだったので、気は合わんやろうけど共感はできそうかなと思いました。彼は自分に価値なんかないと思い込んでいて、変わろうとする気力もなく、他人の入る余地はないようでしたが、その反面、自分は正しくて他の人間はバカだと思っているようでもありました。そうやって他人を拒絶しながらも、やっぱり人の温もりを求めていたようにも見えました。自分の生き方に迷って苦しんでいる人は、そういう風な自分の中の矛盾が原因であることも少なくないような気がします。僕も割とあれこれ考えてしまう方なのですが、そのことで悩んでいた時期がありました。答えは自分で見つけるしかありませんが、ひとりで考えなきゃいけないということではないです。思い込みは捨てて、周りの意見に耳を傾ける姿勢も必要なんだと思います。生きる上で大事なのは、人との繋がりだと強く思いました。
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