なんでか観終わって泣いてしまったのは、キャリーのミドルネームをわたしは知らないからだし、
体調がわるいのと、映画の後ケータイみたら、私の不調を心配してくれる数少ない人からの連絡が入っていたからで。
わたしは日々どんどん弱くなっている。
自然界においてアリより弱い。
わたしはキャリーみたいに完璧主義者じゃない。でもへんなところで正義感が強かったかと思えばビックリするほど不道徳で、自分でもお前は何者だよ？って言いたくなる。
わたしはすごく弱い。キャリーは完璧で最強に見える。
完璧な人は寂しくないし、一人でも本さえあれば毅然としてるんだって思ってたけど、キャリーは完璧なのに、いつも孤独だった。でも平気そうに空白の時間を漂ってる。そんな強さはある。
（わたしは時間を漂う度胸がない。退屈でいると不安になる。）
なんだってできるのに、何者にもなってないし、何もしたくない。そんなキャリーを見てたら、みんな一人は寂しいんだなあって安心して少し泣けた。
退屈を不幸と間違えてしまわぬように
ほどほどのことならなんでも許せますように
ってYO-KINGに歌ってもらわなかったずっと退屈が不幸だって間違えたままだった。たまに忘れてしまうこともあるけど。
わたしは日本人で彼の歌を知ってて良かった。キャリーもこの歌をいつか聴けたらいいな。と思った。
