このレビューはネタバレを含みます
かわいい。
アイルランドの神話を元にしたアニメーション。
ちょっと詳しい設定とかあんまりよく分からなかったのだけれども、
4匹のフクロウに感情を吸い取られて石のようになってしまった精霊(結構ファンキーな性格)とか、
感情のジェットコースターを度々自分で吸い取って冷静になるフクロウの魔女とか、
長い長い髪に全ての記憶を保持している謎の妖精爺さんとか、アザラシが可愛かったり。
何と言ってもワンちゃんが可愛くて有能。
憧れのオールド・イングリッシュ・シープドッグちゃんだと思うのだけれど、話をしてくれない、聞いてくれない親父と婆ちゃんに灯台の島を出されて街へ降りていった主人公を追って海を渡ってやってきてくれるし、終盤は妹の命の危機に魔女の魔法で加速したワンちゃんが2人を乗せて家まで運んでくれる。かわいい。
全体的に色彩がとても綺麗なのだけれどもどこか薄暗くって、大人向けのアニメだったなあ。話も終盤まで暗い雰囲気がある。
歌がなんだったのかとか、貝の笛はなんなのかとか、そもそも母は何で、歌う事によって何がどうなったのかちょっとよく分からんかったけどとても綺麗でいい雰囲気だったから良いや…ってなった。
でもな～、母がちゃんと父に説明しておいて、父も父で息子の話をもっと聞いてやってよって思ってたわ。危なく兄妹揃って死んじゃうところだったじゃん。
前半の方の、妹が疎ましくって邪険に扱っちゃうお兄ちゃんの気持ちも分からなくはないのだけれど、お兄ちゃんなりにめちゃくちゃ頑張って最後は仲良しになれて良かったなぁ～。どっちもかわいい。
