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ラン・オールナイトのHIROのレビュー・感想・評価

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)
3.5
マフィアの殺し屋ジミー・コンロン(リーアム・ニーソン)は命を狙われた息子マイク(ジョエル・キナマン)を助けるためにマフィアのボスであり長年の友人でもあるショーン(エド・ハリス)の息子を殺害してしまう。ショーンの復讐から追われる身になったジミーとマイクがニューヨークを舞台に逃走劇を繰り広げるお話。

渋い作品でしたな♪( ´▽`)

過去の罪に苛まれて、尚且つ家族からも見捨てられていたジミー。
そんな彼が息子のために頑張るというシナリオ自体はどこかで観たことがあるような気がするし、今更何の新鮮味のない作品ではありますが、この映画なりのオリジナリティーや出演者の魅力のおかげで結構いい作品になっていたと思います。

まず何が良いってやっぱりショーン役のエド・ハリスですね♪
ショーンとジミーが昔話を語るところなど、良い感じの枯れ具合というかほとばしる哀愁はたまらなかったですな。
たとえ敵対していたとしても2人の会話や行動からは情を感じることができてとても良かったですね♪( ´▽`)

そして登場人物のキャラ設定も秀逸。
マイクは子供達のためにボクシングを教えているという優しさに溢れている描写を入れることでキャラクターに深みを与えてるし、ジミーの兄エディはイイ味出し過ぎてるし、ショーンの手下は地味に良いし、チョイ役達も意外と丁寧に描いてくれてるのも嬉しい。
何よりジミーの哀愁溢れるキャラは最高!
なかなかの殺人マシーンぶりを発揮しているものの過去の過ちをずっと後悔していて、マイクや自分の母親に許しを請う姿はなかなか感情を揺さぶられましたよ(T ^ T)

父親のことを毛嫌いしながらも、やっぱり父親を見捨てることができないマイクの心情とかも感動的でしたな(T ^ T)

あと、アクションシーンもなかなか凝っていたと思います。
カーチェイスのハチャメチャ感とか、トイレでのジミーとショーンの手下の格闘シーンとか、炎上する団地でのド迫力バトルとか、電話を切ってすぐにジミーが敵地に乗り込んで行ったりとか、どれも程よく燃えました\(^o^)/

ジャウム・コレット=セラ監督特有の勢いに身を任せて道理を引っ込ませる演出は今回は息を潜め、意外と真面目でシリアス路線。
全編男臭くて激シブな雰囲気が漂っていて味わい深かったですな。
と言っても終盤のスローモーションシーンを見ると、やっぱりこういうカッコ付けた演出も好きなんだなぁと思ったりもしましたよ(~_~;)

ところどころ微妙なシーンがあるもののそれなりには楽しめました\(^o^)/
味のあるリーアム・ニーソンを堪能したい人にはオススメな作品でした(≧∇≦)



2015-70
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