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マルメロの陽光のsunflowerのレビュー・感想・評価

マルメロの陽光(1992年製作の映画)
5.0
唯一無二。
そして、人間賛歌。

そんな言葉がふっと浮かびました。

個人的には「ニーチェの馬」に出会った時くらいの衝撃で、片時も目が離せず、あんなに静かにゆったりと時間が流れていくにもかかわらず、物凄いものに出会えたことを確信してドキドキワクワクしてしまうような、そんな140分間でした。

アントニオ・ロペス・ガルシアを見ていると、自然とある日本人画家が浮かんできました。
彼らに共通するのは、絵だけに限らずあらゆる物や人に対して、常に愚直で真摯な姿、そして生き方。

おそらく本人達は、愚直だとか真摯だとかそんなつもりは毛頭なくて、そうあることが当然過ぎて、その点について省みることすらないのでしょうけども、その姿がその生き様が、とても愛おしくて切なくて、まぶしくて、そして神々しくすらあって。

なんだかよく分からない涙がこぼれていました。


こんな風に生きられたら

こんな風に、生きて行けたなら
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