サーフ

死霊のはらわた IIのサーフのレビュー・感想・評価

死霊のはらわた II(1987年製作の映画)
4.0
サム・ライミ監督によるホラーの金字塔「死霊のはらわた」の第2作目。

アッシュは恋人と訪れた森の奥深くにある廃屋で「死者を呼び戻す呪文」が吹き込まれたテープを再生してしまう。
すると死者が再生してしまい、恋人は死霊に憑りつかれアッシュに襲い掛かってしまう。
死霊に憑りつかれた恋人を亡き者としたアッシュの元にテープに呪文を吹き込んだ人間の娘らが廃屋を訪れようとしていた…と言うのが大まかなストーリー。

完成度の高いホラー映画の2作目以降ってクオリティがどんどん右肩下がりになるイメージだけど、この「死霊のはらわた」は下がるどころか寧ろ上がってるかもしれない。
ただ物語の方向性は1作目と比べてガラッと変わる。1作目は滅茶苦茶怖い映画だったけど、この2作目は怖がらせるというよりは笑わせに来てる?と思う位ぶっ飛んだ内容。

特にどうかしてるのは主人公アッシュを演じるブルース・キャンベルの前半の過剰とも思える一人芝居。「見えない死霊に襲われる」という芝居だけど、迫真の演技過ぎてどうしても笑ってしまう。
その後も緩急なんて物はこの世に存在していないかの如く「急急急急」位のテンションでとにかく勢いだけで突き抜けるのは大変気持ち良い。
後、噴き出るあの知の量は絶対に笑かしにかかってる。

最後のオチも好き。「世にも奇妙な物語」の良作を見た時のような何とも言えない後味の悪さ。

終盤の「片手チェーンソー、もう片手にショットガン」状態になる主人公に、テンションぶち上げ必至。多分チェーンソーマンの元ネタってここからだよね?
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