賽の河原

スター・ウォーズ/最後のジェダイの賽の河原のレビュー・感想・評価

3.5
「そういうジョークのセンスはガーディアンズでいいんだよ」「え?待ってそもそも宇宙で爆撃機とかどういうこと?」「そんな俗っぽいもの出てくる?なにそれ?水筒?」「なんか出来損ないの007かよ」「こういう絵面ハリーポッターで見ましたけど。」
などなど、とにかく文句を言えば死ぬほど文句言えますし、それくらい「スターウォーズのお約束」を破ってるわけですよ。徹底的にスターウォーズ的なるものを破壊してる。
脚本もわりかしガタガタだし雑だしね、フォースの力はインフレするわだし、本当にレジスタンスのアホさ加減も極まってますよ。
でも逆に言えば、本作で言及されてますけど、メタに言えば「スターウォーズ的なるもの」とのバランスを見てずーっと同じことを続けることは、本当の意味でクリエイティブとは言えないわけで、劇中盤以降めちゃくちゃな展開になるたびに「これだけスターウォーズの枠組みを逸脱するなんて偉い」「クリエイターとしての志はたけぇw」って感心しましたね。くだらないけどやっぱりファンなので、理性では「アホな状況」と分かっていてもエモい場面では揺さぶられてしまうw
本作は映画的にうまくいってないですが、次作以降、本当に新しい世代の全く新しいスターウォーズの物語が出来たとしたら、本作の大冒険はメタ的な意味で映画史に残る大冒険として評価されるんじゃないでしょうか。
賽の河原

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