エクストリームマン

ファンタスティック・フォーのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

2.8
竜頭蛇尾、作品の内容も製作側のテンションも話が進むにつれて下がっていくのが感じ取れる。キャラクターに加えている捻りとか、冒頭からの流れとかはとてもいいのだけど、異次元が絡むとどうも……異次元に行かないで、みんなで時にはケンカしたりしながらも何かを作り上げる話にすればよかったのでは。恋の鞘当てとかもあったりしてね。まぁ、それは最早『ファンタスティック・フォー』ではないけれども……

マーベルのユニバースでかなり重要な位置を占めるチームなのに、映画化は毎回なぜこうも上手く行かないのだろう。

この規模の映画にしてはあり得ないくらいCGが酷くてビックリする。そもそも異次元世界自体のデザインも酷い。スケール感もないし。アレは何が原因なのだろう。

ザ・シングことベンとの確執があっさり解決(解決してないか。寧ろ有耶無耶)になったところは本当にヤベェなこれと思ったなぁ。明らかに三幕目は取ってつけただけで、見てる側は何一つ飲み込めないままダサい終わり方(それまでが面白ければ受け入れられる)するからモヤモヤだけが残る。

ジョシュ・トランクには、これで折れずに映画を撮り続けてほしい。傑作『クロニクル』がマグレじゃなかったことは、この映画の前半の方観ればわかるから。大作映画は監督を殺しすぎだ。