伝記映画といえば、成功、挫折、振り返りを最後は主役の老けメイクの顔で締めくくるみたいな印象であったが、ダニー・ボイル監督はやっぱり違いますねー。
明日から人生が一変するかも知れないプレゼン三番勝負で構成する、そんなやり方あったのねと興味ひく。
リアルでないのかも知れないが、これぞ映画的表現！とは思う。
基本は天才は実はとっても嫌な奴だったでありつつ、引いた視点一辺倒でなく親子の話に着地する高度な技をサラリとやってのける。
マックユーザーでもない自分でもスティーブ・ジョブスさんのことが知れた気分にはなる。
登場する人物はジョブスの人生に必要な選抜メンバーだけの濃密仕様だが、それらがケント・ウィンストレットさんやセス・ローゲンさんとは最初は気がつかずびっくり。
スティーブ・ジョブスお初の自分でも十二分に楽しめた訳だが、ある程度予習してからのほうが、007シリーズ全部観て新作観る時みたいな「あっ！あれ出てきたぁ！」みたいな歓喜はより深まると思う。
