上海十月

スティーブ・ジョブズの上海十月のレビュー・感想・評価

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)
3.5
2016年の感想。アーサーCクラークが未来のコンピューター社会を予測するところから始まる。まさにそんな社会を作り出したスティーブ・ジョブズの伝記映画だ。口先だけで世界を変えた男と言われる。プレゼンテーションの時に焦点を合せてスティーブ・ジョブスの複雑な内面に入り込もうとする。同名の伝記映画が死んですぐ公開されたが、早く作りすぎたのか話題にもならず内面にも今一つ張り込めず評価の悪いものだった。今作は、ダニー・ボイルということもあり結構尖がった映像表現をしていて観ていて面白い。そして言語劇とでもいえるような罵倒と非難の応酬だ。伝記映画としては、本人を褒めているとは思えないがそんな変人につき合わされた人々そして嫌だけどその大きな直感的な物の見方が魅力的なのだと・・・多くの人はそれにあらがえないし、しばらくしてその人から離れていく。言葉の端々に小澤征爾と三宅一生、禅のワードが出てくる。日本への共感はあったのだろう。そしてスティーブ・ジョブスに日本の家電メーカーは、倒されていく。この映画のせいではないが、とうとう私もIPhone6 S PLUSを来月購入予定だ。マイケル・ファスベンダーは、若い時のユアン・マクレガーのようだ。ダニー・ボイル健在で良かったです。
上海十月

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