りく

追憶の森のりくのレビュー・感想・評価

追憶の森(2015年製作の映画)
3.0
マシュー・マコノヒーと渡辺謙が出演してるというので鑑賞。本来であれば「富士の樹海に自殺しに行く」ことがテーマだと事前に分かってる作品を観たりはしない。重いのイヤだもん。

実際、途中までめちゃくちゃ重くて、イヤでイヤで早送り再生しながら観てた。

日本が舞台なので日本語もちょいちょい飛び交うのだが、日本語が分かる我々ならではの、途中で「あ、これ伏線だね」と分かる仕込みがある。

「ええ!ウソやろ!」という衝撃的な場面もあるし、二人が夜に語り合う場面では演技合戦にもなってて、とても引き込まれる。

セリフの一つ一つが示唆に富んでて、生きるということ、死と付き合うということについて考えさせられる。

伏線回収の妙と共に、後半は見応えのある描写が続く。最初の印象と比較して、「鑑賞を終えてからこんな気持ちになるとは思わなかったなあ」という気分になった。
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