【期待したほどではなかった】
主人公は中年男のアメリカ人で研究者（マシュー・マコノヒー）。
自殺を決意した彼は、ネットで調べて、日本の青木ヶ原樹海が自殺の名所と知り、日本へ。そして青木ヶ原樹海へと入っていくのだが、そこで日本人男性（渡辺謙）と出会う。彼も自殺を決意して樹海に入ってきたのだが、一緒に樹海をさ迷いながら交流する中で、主人公は自分とは異なって霊性を信じている日本人の世界観にしだいに惹き込まれ・・・・
主人公がなぜ自殺を決意したのかは、樹海をさ迷うシーンのところどころに挿入される回想シーンで分かってくるようになっているが、ややありきたりの印象。
また、渡辺謙が提示する世界観も、自殺を決意した知的な現代アメリカ人を説得するにはどうも弱い気がした。単なる東洋趣味では今どきの観客は説得されないだろう。
つまり脚本の出来がイマイチなのである。
期待して映画館に足を運んだのだけれど、ちょっと残念な出来だった。
