タイトル通りにヒトラー暗殺を目論んだが、13分のためだけに失敗してしまう。
それを冒頭に提示し、なぜこうなったのかが語られていく。
この構成は正しいと思う。
というのもヒトラーが自殺したというのは誰でも知っているし、暗殺されてないことも分かっているからだ。
その意味でも同じ題材の「ワルキューレ」は中身が読め過ぎていた。
拷問によって仲間の組織を吐かせようとするナチスだが、男は頑なにしゃべらない。
単独犯という自供もナチスは取り合わず、執拗に拷問で責め立てる。
時代のせいなのか、戦局の先を読むことを良しとしない世の中なので、この男はまともに見られることはなかったのかもしれない。