ウディ・アレンらしさがしっかりと描かれていて、ちょっぴり皮肉も効いた展開が面白かった。
殺人を妄想する事によって生きる活力を得た哲学科教授のエイブ。人間って趣味などで活力を得たりするけど、まさか殺人を妄想して人生を好転させるとは。どんな事で活力を得てもいいと思うけど、それを実行するかしないかで一線を越えてしまう事になるから普通の人は妄想だけでとどめておきますよね。
そんな危ない哲学科教授エイブに好意を抱く教え子のジル。もうエイブの事しか考えれないぐらいハマっていくけど、正直エイブのどこに魅力を感じたのかわからない。哲学的なお話が出来るところかな。
ジルを演じたエマ・ストーンの小悪魔的な魅力が炸裂していて、こんな子に言い寄られたら腑抜けになってしまいそう。それぐらい魅力的でした。
エイブを演じたホアキン・フェニックスは体型をブヨブヨに変化させているのが凄い。体重の増減して演じるって昔のデ・ニーロを思い出した。
哲学とか難しい事は脇に置いといて殺人事件の糸が綻び始めてから急展開するのがいい。結末も読みにくいけど因果応報ってやつやね。
久しぶりにウディ・アレンの作品を観たら、他の作品も観たくなってきました。
