改名した三島こねこ

インフェルノの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

インフェルノ(2016年製作の映画)
2.3
近年の洋画は世界的なフェミニズムのあおりか女性の活躍を主に据えることが多いような印象がある。しかしながら本作は男性キャラクターの魅力が女性陣に負けない輝きを放っていた。

みんな大好き象形博士、ロバート・ラングドン。本作は世界的に知名度の高いダンテをテーマにしているだけあり、推理は彼の独壇場だ。

理論の説得力が半端ではないにくいあんちきしょう、バートランド・ゾブリスト。倫理的な是非はともかく、彼の犯罪計画には一理あると説得されかけるところも多い。

そして今作のMVP

「一人だけジョン・ウィックしてんのかい!」
「恐ろしく早いナイフ、俺でなきゃ見逃すね」

役者がどこかの宇宙人総理に似てないか、ハリー・シムズ。こいつだけ本当にアサシン・クリードとかメタルギアの世界に生きている。出てくるだけで愉快なので素敵。すこすこ。

本作のヒロインはこれまでのヒロインがキャラ立ちすぎていたからね、比較されると仕方ないです。ここで言うのもどうかと思うが、『ダヴィンチ・コード』のソフィーの設定が全作通じて破壊力トップ。

今回の黒幕は正直わかりやすいです。たぶん作者も隠す気0。英雄願望拗らせた愚物なので特に後味悪くない終わり方になるのはこれまでと同様、お後がよろしいようで。