風と共にサリーヌ

怪物はささやくの風と共にサリーヌのネタバレレビュー・内容・結末

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会で。

愛と許しと真実の物語。
ジャンルでいうとダークファンタジーになるけど、これはノンフィクションでもあると思う。
コナーにも私にも、誰にだって怪物はいる。

繰り返される「罰」という言葉に胸が苦しくなった。そんな罪の意識なんて感じんでええねんでコナー。しゃーないもん、そんなん。
なんて言うても罪やと思ってしまうよな、罰を求めてしまうやんな、わかる。
だからママと怪物からの許しと理解のシーンでは声をあげて泣いてしまった。
ママの「怒っていいのよ いつか話もできないほど怒ったことを後悔したとしても 気に病んじゃだめ 分かってるから 口に出さなくても言いたいことはわかってる 八つ当たりしたくなったら思い切りやりなさい」では嗚咽が止まらんくて泣きまくって全身の水分が20%くらいまで減った気がした。
愛と優しさと許しと、全てが詰まった言葉で、きっとコナーがそして私が一番欲しかった言葉やったから。

主演のルイス・マクドゥーガルよすぎ。
もうファンになってもた。
どうやったらあんな表情できんの。
ほんで大人になる前の声変わり前の少年ってそれだけで切なくなるな。

映像も音も演出も演技もひとつひとつが丁寧でよかった。
木々のざわめき、鉛筆の芯が紙の上をすべる音。

オンライン試写会が当選してて助かった。
ガチ泣きしてたから、映画館やったらマジでうるさすぎて他のお客さんの迷惑になってたやろな。

ただもう一度、今度は映画館のスクリーンで観たい。そしてお金を払いたい。

今から原作の本を読むのが楽しみ!