けいたん

怪物はささやくのけいたんのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.1
難病の母と暮らしている少年コナー。ある晩、彼の前に怪物が現われ、これから3つの「真実の物語」を語ること、そして4つ目の物語はコナー自身の「真実」を語るように言われる。コナーの真実とは…?幻想的なダークファンタジー。

この映画は見終わった直後より、しばらく経ってからじわじわくる。じわじわ愛を感じる。
3つの物語も、コナーの真実の物語も、時計の意味するものも、怪物の存在も、後から後から重くのしかかってくる。

コナーのお父さんが言った人生とは(「末永く幸せ」ではなくて)「末永く複雑」が凄く頭に残る。人生そんなものかもしれないな。

家族が病気だと誰だって辛いし苦しい。コナーの気持ちよくわかる。みんな一緒。みんな一生懸命でみんな迷う。

怪物の話す物語のシーンがとても幻想的でよかった。物語の内容もよく出来ていて考えさせられた。みんな矛盾している。世の中そんなものだ。

物語の結末は?物語の結末はいつもハッピーエンドであってほしい。