レビューお引越し中。
おもしろいじゃんか。
超久々にジャケ買いしてみたけど、ハズレなくてよかった。
マサチューセッツ工科大学に通うニックとジョナは、学校のサーバへハッキングした"ノーマッド"というハッカーを追っていた。
"ノーマッド"のIPアドレスから二人は遂に居場所を突き止めニックのガールフレンド、ヘイリーを連れ現地に向かうが、そこは廃墟だった。
そこで彼らは何者かに襲撃され気を失う。気がつくと怪しげな隔離施設へ収容されていた…。
ざっとこんなあらすじで、衝撃の結末がこの上なく楽しみな感じ。
この手の映画は序盤、中盤まではだいたい面白い。
それは伏線が張り巡らされ、どんな結末が待っているか頭をフル回転させるからだと思う。
後は終盤に行くにつれ失速したり、ラストで拍子抜けしたりする。
それらを全てクリアし、衝撃の結末を迎えることでようやくこの映画は面白い!と言えるだろう。
本作で言うと、やはり中盤までは上に書いた通りに面白い。
どんどん張られていく伏線と、たまに入る芸術的な過去の描写がちょうど良い比率で展開され、引き込まれるようにのめり込んでいく。
ここから先が本作の評価の別れどころだと思うが、本作は終盤に向かうにつれて、物語がどこへ向かっているのかさっぱりわからなくなる。
『えっ!?そっち路線のSF!?』っといった感じ。
正直自分はこのまま突き進んで結末を迎えてしまうんでは無いかと不安で仕方がなかった…
ただ、悔しいことにそっち路線のデザインや描写も悪く無い!
悪く無いし、伏線もまだ回収される余地はあるしである意味失速はしなかった。
そこまでがかなり良いため、終了時間が近づくにつれ、ちゃんと伏線が回収されるのかという意味で緊張がヤバかった。
スタッフロールの時間を計算するとそろそろか…
でもまだそっちな感じでハチャメチャやってんし…
まさかこのまま本当に終わっちゃうのか!?
緊張がピークに達した瞬間、いきなり衝撃の結末が訪れ、しばらくポカーンとしてしまった。
そうか、そうきたか。
灯台下暗しな衝撃食らった良作。
細かい謎がしっかりと回収されるわけでは無いが、それはそれで考察して楽しめる。
何よりも、そんなことどうでもよくなるほど一番知りたいことがバンっ!と明かされる。