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セルのmitakosamaのレビュー・感想・評価

セル(2015年製作の映画)
2.6
スカパーにて。キングの映画ということで見たが、フィルムじゃなくてビデオの作品だった。撮影自体はさすがアメリカさんだが、なんか完成度が甘い感じは否めなかったな。

主人公(キューザック)が空港で家族に電話中に充電切れ。
そのタイミングでケータイを使っていた人が全員暴走してゾンビ化。空港は大パニック。
空港からの脱出に途中、サバイバルに強い黒人(サミュエル)と行動を共に。

キューザックとサミュエルの共演は「1408号以来のキング作品」とのことだが、1408も大概な駄作だからな。

主人公はコミック作家とのことで、彼のキャラクターが夢に出てくるが、この設定はまるで活かされてない。
しかもレッドフードって…バットマンかよ。

実はケータイから来る電波で人々が狂わされるという設定。ゾンビ化した人たちは、群体としての生物として、互いの情報を共有し合えるという性質だ。
この凄い性質に、主人公初め皆アッサリと真相に辿り着く。

さらにケータイゾンビは自分らの口からパルスを発し、ケータイを経由しないでも相手をゾンビ化できるようになる。
この辺の設定は面白いんだが。

離れ離れになった家族を探して旅をして、いろんな人に会ってはケータイゾンビにやられていく。ゾンビものフォーマットは基本に則ってる。

だがやはり様々な設定や前フリが回収されて無いのが辛み。あのケータイゾンビがどうして(誰により)産まれたのかがわかんない不透明さが、作品の評価そのものだな。
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