とぽとぽ

セルのとぽとぽのレビュー・感想・評価

セル(2015年製作の映画)
2.0
"???"最後脳内パニックーーーー無表情かつ湿っぽくて陰鬱で純粋にタルく退屈した、最初のほう雰囲気あってまだ良かったのにな~尺の短さがせめてもの救い。作中に流れる不穏な不和がそのまま本作の製作の不和を予感させるみたい?暴走トンデモ映画。
"THEM"ーーーーある日突然携帯電話を使っていた人々が皆ゾンビのように凶暴化し始めたら?スティーヴン・キングが過度に携帯に寄生した社会に苦言を呈するような世界の終わりに向かう原作(タイトル自体もそのまま『セル(=携帯電話)』!)の映画化にジョン・キューザック×サミュエル・L・ジャクソンという『1408』に続き実現した最高な組み合わせだけど、ジョン・キューザックはこの10年ほどで何かを失った。つまり仕事をやたらめったら選ばなくなったことに伴い、その証左として"ダメなほう"ニコラス・ケイジとの共演回数が増えた。本作嫌いじゃないんだけど、ここに目新しさはない。ゾンビ役のエキストラの数よろしく昨今人気のゾンビものには共通のルールと、それぞれの作品独自のルールが共存している。『IT』のように"奴ら"という言葉を使ってゾンビという言葉を避けてはいるものもゾンビ映画のクリシェにまんまとハマり、そこから逃れられない本作の出来自体がある意味悪夢で地獄のロードムービーというディザスタームービー?いろんな意味で絶句、冗長極まりないけど世界観というか雰囲気はそれなりにあるグダグダグダーク。スマホ中毒は治療の一環で見てもいいかも。

「こいつはテロリストの攻撃か何かか?」
「携帯が招いた賛辞か、悪魔のインターホンさ」「"ソルトウェア更新中、お待ちください"状態です」→『ルーシー』とかかよ
「今のところ夜は我々のものだ」「進化を止められんのは承知だが若さをもって抗えだ」「なんて光景」
祈り「罪は我々の髪の毛よりも多く」→いやいや、サミュエルこの映画でスキンヘッド!どの頭で言ってるんだ笑
TOMATOMETER10% AUDIENCE17
Shoddily crafted and devoid of suspense, Cell squanders a capable cast and Stephen King's once-prescient source material on a bland rehash of zombie cliches.
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