このレビューはネタバレを含みます
アメリカンコミックをそのままスクリーン上に再現した,痛快なアクション作品。ガル・ガドットの魅力爆発,彼女を見るために劇場に足を運ぶという作品です。
つかみの部分で描かれる小道具の写真原盤,うまく使いますね。スムーズに時間が過去へと流れていきました。
神話との連携があるゆえ,出自などが説明されていくのは冗長で,作品の面白さを減らしてしまったと思いました。また,後々明かされる“出生の秘密”からすると,主人公=ダイアナが鍛え上げられていくことを母が最初は拒んでいたのも合点がいきません。母としては,兄の場合に冒した失敗を重ねることを恐れたのかもしれませんが。いや,兄妹対決を恐れたのかも。
クリス・パインという人は,どんどん深みのある俳優に成長していきますね。正義の味方しか表現できない役者ではなくなりました。とても魅力的でした。空に散ってしまうのはもったいなかった。
デヴィッド・シューリスを見て,私は未だに〔ルーピン先生〕と思ってしまいます。安定の演技でした。
観ている間はエンターテインメントとしてたっぷり楽しめましたが,観賞後に空虚感を覚えた作品。続編を観たいとは思えませんでした。