最後この物語が実話であったことを知りました。この時代トランスジェンダーというものが全く浸透しておらず、リリーが性転換手術の第一人者だったということを考えると感慨深いです。
ゲルタがリリーに献身的だったのは、彼女の愛の深さはもちろんですが、彼女が画家だったことも大きいと思います。
妻ゲルタとしては男性として生きてほしいけれど、画家ゲルタとしては「女性リリーの美しさ」を普通の人以上に感じ取っていたと思うし、女性として生きるべきだと認めざるを得なかったんだと思う。
どうしてもゲルタ目線で観てしまったので辛かったです。哀しい綺麗な映画。