心と身体が裏腹で自分を偽って生きてきたアイナーの苦悩も分かるんだけど、何より奥さんゲルダの愛と苦悩が凄まじい。愛してるがゆえに彼の変化を受け止めていくと、彼はどんどん自分から遠ざかっていく。姿だけでなく、愛したアイナーの愛も存在も、すべてリリーに取って代わられる。苦悩し、涙し、揺らぎつつも、それでも最後まで彼に寄り添い、支え続けた彼女は、辛くなるほど愛が深い。
なかなか身近とはいえないストーリーに、圧倒的なリアリティーと共感を生んだ俳優陣の演技力が凄すぎる。主演のキャラに目が行きやすい中、ゲルナ役の人、アカデミー助演女優賞とっただけある。
しかし、突然過去の友人とその妻に巻き添えを食らうハンスが素敵すぎてドンずばハマった。。カッコよかった。。どう見ても若いプーチンだけど。。あの瞳に射抜かれたい。。肩を借りたい。。