このレビューはネタバレを含みます
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作ということで、期待して観た。
冒頭、親子ほども歳の離れた(実際離れてる)男女の不倫シーンに、ちょっとウッと拒否反応が出たけれど、我慢して観続ける。
主人公の女性の行く先々に、すでに亡くなったはずの恋人から届けられるメールやビデオメッセージ。
地球から見える星の光は数十億年前にすでに死んだ星のもの。
まるで、死んでもなお光を届ける星のように、エミーに愛を込めたメッセージを送り続けるエド。
ユーモラスというよりは、静かに愛に満たされる雰囲気。
周りの人達の協力もすごい。
不倫は不倫と思えど、最後にはエドの娘さんとも和解して、一緒にエドの死を悼む感じが良かった(かなぁ?)。
人は永遠には生きられない。
エドからのメッセージも永遠には続かない。
やがて最後のメッセージがあり、ほんのりと次の恋を予感させて映画は終わる。
エミーと家族を和解させたり、死んでも人の気持ちは届くんだなと思った。
ビデオメッセージもいいけど、手紙っていいなぁと。
素敵な映画だった。