どーもキューブ

ソレダケ that’s itのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

これが石井監督、、、ソレダケなのか、、、



脚本いながききよたか。 監督石井岳龍(石井聰亙)。


改名してからイマイチな印象の石井監督、私の中ですよ。原点回帰という趣。


その前に石井聰亙 おさらい。

デビュー作品がいきなりリメイクされた「高校大パニック」

大友克洋の原作をひたすら白黒で追っかけた疾走モヒカン短編「シャッフル」

「ゴー宣」の小林よしのり、よしりん原作。そして家族は武器を持ち殺しあう、家庭内暴力賛成ATG映画「逆噴射家族」

アサチュウ対永瀬の電気野郎対決、石井のエレクトリックサイバーパンク、劇場鑑賞した「エレクトリック80000V」


美少女と少女と電車と白黒「ユメノ銀河」


この流れを剣術武士道作品に施した高速剣術映画「五条霊戦記」

私は感じる水の流れ、大地の揺れ。小嶺麗奈の美しい大地の水。石井青春のネイチャー映画「水の中の8月」これが一番好き。

暴走族が、今、サイバーパンクに変身。今もなおファンを獲得する日本版「ストリートファイヤー」「狂い咲きサンダーロード」(あんまりついていけなかった)


やっぱり爆走する路地裏あたり、爆音映画「DEAD END RUN」


改名していきなり劇団大学構内のような青春もの「いきてるものはいないのか」
てな具合。


「おっ」とチラシを手に取り、あの石井聰亙が新作。
今や日本映画界一番の売れっ子、染谷君。
白黒に赤字の石井聰亙独自のポスターワーク。期待は高まる、、、。音楽が、なんかコラボしてるんでしょうかね。
そして村淳、第2の売れ線綾野君、渋川さん。

若干の不安をよそに石井監督がシネコンでかかる奇跡的違和感をかんじつつレイト鑑賞してきました。 (塚本監督「鉄男3」時も感じたけど。)




若干の良さと  かなりの不満を記す、、、残念だけど。
ちゃんと追いかけてみて来た者だからこそ苦言です。思ったからもうね、すんません。もう石井監督はいいかな、あわないというか、、、ちょっと作風がね、、とうのが正直。


これ、完全売れ線俳優を起用した石井聰亙かつての「シャッフル」リメイクのようです。

はじめは、音楽コラボが目的のようです。それが紆余曲折あったようですね。


なんで石井監督のファン、俳優のファンのみどうぞ。。。



前半の爆走するカメラと中盤の痛いシーン等々 おうーーっともりあがってきたんですが、、、どこか中途半端なんですよね。そこでもりさがるんです。

それが、いたるところに散在する。そして中盤から最後の失笑する感じです。半端感この上ないかんじです、、、私見ですからね、、、あくまでも。


以下不満。



まず、 こんなに 石井聰亙って 理屈っぽい台詞話す映画だっけと疑うくらいの

暴力といらない言葉の応酬 が いやだということでした。

これ脚本のせいだともいますが、、、このけづらなさを了解してる監督も疑問です。


正直 前半戦の路地裏のチェイスと暴力だけで終始してほしかったです。

中盤からの

わけのわからない善悪の反転や寝返りに口がふさがり

ラストに至っては、失笑失笑また失笑です、。

なんだあの ダサい銃撃戦は、、、、というくらい格好が変という。



タランティーノの素晴らしさを僕は見ながら 想起してました。緊張と緩和と静けさが本作は、饒舌と音楽と余剰の何かににバランスを失っていると考えてきました。


そして申し訳ないけど、、、本作の女優さん。が、全然だめだった、、、ごめん。なんかね。

これが、橋本愛か、
せめて二階堂ふみかならみれたよなぁぁぁ。この方のどこかいいわましの 演技的なニュアンスと 悪に ビッチな感覚にみえないんですよね。

けっこう台詞あるんですけど、興ざめしていきました。元「e-girl」とかの人なんですね、そこで納得しましたね。んんーーー、なんかね、この役柄とあまりにもかけ離れてるのが、透けて見えて残念でしたね。 私も途中脱いでくれたら本気かなともおもったんですけどmm、、、とにかく ヒロインに 久々みえなかったです。

もう素直な気持ちです。 

演技を引き出すという意味で 園子温の方が、上手だとも見ながらおもいました。残念。

渋川さんも いいということですが、 ほねほねのファッションと この方の人間性が明らかに 「善良」なんで 全然悪人にみえなんですよね。暴力ふるってるんですが、あの笑顔が、、、、いい人ですよね、御託は凶暴、顔善良。


そこは村淳さんのほうが、顔に凄みがあるというのが、一目瞭然なんですよね。


あと私は良かったですよ、綾野さん。ミステリアスで好きでした。


もちろん主役の染谷君も良かったです。が、この子もなんか 御託の多い暴力者でなんか 

ディスクが大切なのか?
「やる」ことがたいせつなのか?

どっちなんだよ?

とみながら思いました。ラストはもう少年ランボー兵、水道工場でガンファイトのようで これ かっこいいですか?とみながら微妙な気持ちです。

みてみてくだい。

とにかく これ 大カックン映画でした。久々の。帰ってから深作「仁義」

を見直しましたもん。不発すぎて。半端すぎて、物足りないことこの上ない。

石井監督、、、私は、、、ちょっと 心配です。  

これじゃーーーーデビュー作周辺から越えられない監督になってしまうきがします。(ほか、松本人志、青山、ジョージルーカス、ゴダールとかそんな自分内分類)

いやそういう監督に私は、みえます。


これが、石井監督の最新作か、、、、ソレダケの先に 心配です。

かつての 何かが 明らかに ない 気がします。 僕の私見ですがね。

ラストのくだりは、本当に見てらんないかんじでした。漫画とかさしこんだりするのもいいんですがね、、、。


非常に 不満残る ソレダケ 体感でした。
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