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TAKING CHANCE/戦場のおくりびとのnewのレビュー・感想・評価

3.8
イラクの戦場から帰国し、内勤の任務に就いている海兵隊員マイケル。ある日、イラクでの戦死者リストの中にチャンスという同郷の若者の名前を見つけたマイケルは、彼の遺体をワイオミング州の家族のもとへ移送する任務に志願する。遺体は専門家たちによって丁寧に清められ、遺品とともに棺に納められる。マイケルはチャンスに対して心からの敬意を払いながら、飛行機や車を乗り継いでワイオミングを目指す。

ゴールデングローブ賞のテレビ映画部門を受賞した作品。
戦場から遺体となって帰還した一人の兵士を故郷まで送り届けるロードムービー。戦争の悲惨な戦闘シーンなどは一切出さずに戦争の惨さを語っている。たった一人の死ではあるものの、「死ぬ」と言うことが如何に多くの人々を揺るがすものなのかがリアルに描かれていた。正直、日本では戦死者があまり身近ではない分実感が沸かない部分も多かったが、戦争で亡くなった人々に行く先々の人が敬意を払っている姿に美しさを感じた。「皆が彼のようだったら海兵などいらない」という言葉がとても染みた。
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