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光をくれた人のkanegon69のレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
4.0
大戦から帰還した元兵士。もぬけの殻のようになってしまっていたトムは、西オーストラリアの孤島ヤヌスでの灯台守となることを志願する。たくさん殺してきた自分を見つめるため孤島での暮らしを望んだ。しかしその孤島に行く前にオーストラリアの岬でイザベルと出会う。二人はやがて結ばれて二人でヤヌス島へ。トムはようやく心穏やかな日々を送れるようになる。しかしイザベルは2度の流産を経験し、絶望を味わっていたところ、ある日ボートが島に流れ着くのをトムが発見する。ボートに乗っていた男性はすでに死亡していて、赤ちゃんだけが生きていた。イザベルは運命を感じ、自分の娘として育てようとするが、、、

とても深い話でした。誰が良い悪いという簡単な話ではないと思います。出てくる登場人物それぞれが大きな痛みを抱えており、背景を知ると胸が痛くなります。生みの親、育ての親、引き裂かれる運命、罪の意識、深い愛情、大きな失意、でもエンディングに少しの光が見えます。自分がどの登場人物の立場でも、深く苦しみ悩んだだろうと思いますが、必ずしも全てが間違いではなかったんだ、と思えます。貴方ならどんな感想をもつでしょうか。
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