Inagaquilala

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

3.4
ちょうど去年のいま頃「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が封切られたのはまだ耳に新しいが、スピンオフの作品とはいえ、はやくも「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が登場したのは、ディズニーがルーカス・フィルムを買収したことで、矢継ぎ早に「スター・ウォーズ」銘柄の作品を「出荷」してきている印象を受ける。

そもそも熱心なシリーズのファンではないのだが、何故かこの「ローグ・ワン」には早くから興味が惹かれ、封切りとともに早速劇場に駆けつけた。上映時間の都合で、MX4Dでの観賞となったが、残念ながら最後の30分は苦痛以外のなにものでもなかった。

こちらとしては新たに付け加えられる新エピソードに期待はしていたのだが、物語は相も変わらずシリーズの焼き直し。ここでも父と娘、家族のテーマは健在だ。「スター・ウォーズ」は宇宙を舞台にしているが、基本は「家族もの」。このスピンオフ企画でも物語はそのあたりに落ち着く。

新たな注目キャラとして、日本の「座頭市」を思わせるチアルート・イムウェが登場するが、動きや表情がまるで細身の勝新太郎。アジア市場を意識してのキャラクターかもしれない。

最後の30分は延々とバトルシーンが続くが、これはMX4Dで観ると、まるで遊園地のアトラクションに身を任せている感じ。座席の揺れに、水と風、とても物語を楽しむどころではなかった。
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