このレビューはネタバレを含みます
大好きな父親を事故で亡くした自閉症スペクトラムの男の子が、類まれな数学の才能を見出し、数学オリンピックに出場し、その成長に感動する話、かと思っていたが違った。
思っていたのと違ったので戸惑ってしまった。
しかし、きちんときれいな答えが出る数学が大好きで、食べ物の個数も素数じゃないといけないとか拘りも強い少年が、競技よりも自分の中に芽生える感情に向き合おうとするところに、この映画が伝えたかったことがあるように思えた。
そして、父親のように息子と上手く接することが出来ない、それでも息子を心から愛し懸命に向き合おうとする母親がすごくよかった。