ゆみゆみ

ヒメアノ〜ルのゆみゆみのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.0
これはどえらい作品だ。森田剛がやった。やってもーた。

ビル清掃員の岡田(濱田岳)が安藤(ムロツヨシ)に連れられて行ったカフェで同級生だった森田(森田剛)と再会する。安藤が想いを寄せるカフェ店員のユカ(佐津川愛美)は森田にストーキングされていると岡田に打ち明ける。

とにかく怖い。
この一言に尽きる。
何故怖いのか。森田に良心が1ミリもないから。全く感じない。森田剛が本当にうまくて、完全なるサイコパスを見た気がした。「クリーピー」の西野よりも怖かった。あっちは笑えるが、こっちは顔がひきつる。脈拍がひたすら早い。

タイトル出しの遅いこと。でも、この出し方かっこいいし、その出た場面が恐怖の始まりであって、いよいよ始まる感で、わーっと声が出た。

90分は割と短い方だが、もうこれ以上は無理だ、怖くて観てられない。
森田が平気で嘘をつく感じが、この人おかしいかもっていう怖さに繋がる。「もう吸ってないんで」の連呼。観ないとこの雰囲気はわからないかも。
思慮深くない。単純明解だが、普通の人間ならそうはできないということを平然とやる怖さ。刺し方とかほんとにヤバイ。ほんとに。人を刺したことあるんじゃないの?森田剛ってくらい。

ラストがなぁ。これって救い?私はそう思ったけど…。エンディング曲がいい感じの曲で、なんでやねん、と思わず小さく呟いた。
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