「おい市川、最後によ、一発ヤラせろ」
「ハァ?最低ですね。」
工藤の消失、そして受け継がれるクドイズム。
ゲロを吐きまくりながら孤軍奮闘する田代の姿は涙無しには観られない。
コメディ要素を採り入れつつも、笑えるか笑えないか微妙なラインの悪趣味な残酷さはシリーズに新しい。
工藤と市川の不在を強調させることによって、再び現世に顕現した時の「これを待っていた」感は凄まじい。
小さなヤニ臭い事務所から始まった金儲けの為だけの撮影奇譚が、世界の終わりと始まりを生中継するという壮大な物語に発展していき、最後の最後で工藤と市川がやっとバディ然とした掛け合いをしているのを見ていると胸が熱くなる思いがする。
合わせてシリーズ7作を鑑賞したご褒美のような作品。