<ジェイク・ギレンポールは「目」を見ろ>
前主演作「ナイト・クローラー」におていはギラギラとした、まさに獲物を狙う猛禽類の目、そのものであった。翻って本作、一番わかりやすく記すなら「弱り目に祟り目」なのだ。まさに真逆の設定。しかしただ落ちぶれたのでなく、怒りを自ら内に向ける、それが見て取れるし、また時に魅せる「闘士の目」はまさにボクシング、キング・オブ・キングスのそれである。そして小憎たらしことに監督を始めとするスタッフは彼の魅力がそこにあることを本質的に見抜いている。でなければあんなカット割りはしない。
そう、私はジェイクの「目」がみたいのだ。もう一度言おう。
<ジェイク・ギレンポールは「目」を見ろ>